INTERVIEW 01

「思ったようにやってごらん」
先輩のその言葉が、発想を広げるヒントになった。

高橋 恒洋

2022年新卒入社。大学では意匠設計を学び、指導教授のもとで官公庁案件のプロポーザル入札に参加。その経験から、多くの人に利用される公共建築の設計を志す。地域密着で幅広い案件を手がけられることに惹かれて田辺設計に入社し、1年目から官民双方の案件を経験する。

初めて主担当を任せてもらったのは、入社1年目の冬でした。ファミリー向け賃貸マンションの大規模改修で、オーナー様のご希望は長く住んでもらえる間取りにすること。何から考えようか迷っていた私に、先輩は「まずは思ったようにやってごらん」と声をかけてくれたのを覚えています。

その言葉のおかげでうまく力が抜けたのか、どんどんアイデアが浮かんできました。長く暮らすうちに家族構成が変わるかも。子どもが成長して必要な部屋数が変わるかも。でも、賃貸物件を住む人が好き勝手にリフォームするのは難しい。もっと簡単に間取りを変えられる仕組みにできないだろうか…。そこで私が考えたのは、家族の形の変化に合わせて部屋数を変えられる間取りでした。大きめの部屋に可動式の棚を設置し、部屋数を増やす必要が出たら棚を壁にして2部屋に増やせるプランです。

ただ、設備施工会社の担当者に見てもらったところ、「これだと配管が通らない」と。いろんな制約を考えず、思うがままにやりすぎてしまったのです(笑)。でも、先輩が調整の仕方を教えてくれたので、無事に思い描いた通りの提案が完成。独自性の高いマンションになる、とオーナーさんにも喜んでいただけました。

田辺設計に多彩な実績があるのは、こんなふうにのびのびと発想することを良しとする風土だからだと思います。“自分だからできる設計”を楽しみながら、これから沢山の経験を築いていきたいです。

※2023年時点のインタビュー内容です。

INTERVIEW 02

学校、武道場、研究機関、港湾施設…
とても濃い、新卒1年目でした。

北原 大志

現在23歳。工学部を卒業後、2020年に新卒で入社。就活時には、大手を中心に建設会社や施工会社など幅広く検討。社風の良さを求めて複数社のインターンに参加する中で、特にアットホームな雰囲気のあった田辺設計に入社を決める。

当社で社会人としてのスタートを切ったのが、今からちょうど1年前。新型コロナウイルスによる混乱のさなかに、未経験から入社しました。世間的には、例年以上に新人に任せられる仕事がない、という会社も多かったと思います。でも、横浜で豊富な実績と信頼のある当社では、この1年で本当にたくさんのプロジェクトに携わることができました。

数で言えば、3つのプロポーザルに参加したほか、2件の改修案件と3件の新築案件を先輩のもとで経験。学校、保育園、武道場、プール、港湾施設、共同住宅など、官公庁の案件から民間の案件まで様々です。

ちなみにいま携わっているのは、延床面積1500㎡以上のプロジェクト。横浜市内に新設される研究施設です。先輩と共にクライアントとの打ち合わせから参加し、作図や申請業務などを中心に担当。入社2年目になった今も先輩の足を引っ張ってばかりですが、質問や相談にとことん付き合ってくれる方々ばかりなので、うまく力を借りながら今の自分にできる精一杯を尽くしたいと思っています。

そんな私の直近の目標は、早く一人前になって、イチから案件を任せてもらえるようになること。駅舎など、将来は多くの人の日常に不可欠な建築物を手掛けてみたいです。

※2021年時点のインタビュー内容です。

INTERVIEW 03

新卒入社から1ヶ月。
自分のアイデアが形になる喜びを知った。

三田 茜

2017年新卒入社。大学時代に建築学を専攻。建築設計士になることを志し、幅広い経験ができる田辺設計に就職。保育園や商業施設、パスポートセンターなど、入社3年目にして手掛けた建築物は多岐に渡る。

「この案件、企画からやってみる?」と先輩から声をかけてもらったのは、入社した翌月のことでした。大学を卒業したばかりの私が、保育園のトイレの改修を担当させてもらえることになったのです。

そのトイレは狭く、また老朽化が進んでいたこともあり、制約がたくさんありました。でも、私は子どもたちがワクワクするようなトイレにしたかった。だから、壁にカラフルなタイルを使用したり、アール状の空間にしたりと、様々なアイデアを提案したんです。

プレゼンは大成功。入社1ヶ月にして、自分のアイデアが形になっていく感動を味わうことができました。


もちろん、私一人の力ではありません。企画からプレゼン、監理、竣工まで、2人の先輩がつきっきりでサポートしてくれました。学校より手厚い環境ですよね。とても心強かったです。

まだ入社3年目ですが、携わった案件は多岐に渡ります。そんな話を他社で設計をしている友人にすると、「私はマンションばかりだよ」「プレゼンなんてしたことない」と、羨ましがられることもしばしば。

田辺設計は大企業ではないですが、そのぶん一人ひとりが幅広い仕事に携われますし、若いうちからチャレンジできる会社だと思います。

※2019年時点のインタビュー内容です。

INTERVIEW 04

自分の作品で、子どもたちを笑顔にする。
この春、夢がまた一つ叶います。

秋田 健太

大学では建築学を専攻。卒業後は、インテリアやプロダクトデザインまで手掛ける建築設計事務所に就職。しかし、入社からの1年で建築の案件はゼロ。建築、とりわけ保育園や小学校などの公共施設を手掛けたいという想いから、2011年12月に田辺設計へ。

子どもが好きで「児童用施設を手掛けたい」と入社した私は、この8年、保育園などの案件を任せてもらってきました。
いま担当しているのも、念願の小学校。5年生・6年生だけが通う珍しい学校を、企画から設計、現場監理まで一貫して担っています。

子どもにとって、学校は思い出の地になる。だからこそ、「学校はこうあるべき」という型は捨て、「ここでどんな思い出を作ってほしいか」を大切に設計したい。そう考えた私は、施主である横浜市に様々な提案をしました。

気持ち良い空間で学べるように、教室は日当たりの良い3、4階にまとめたり。気軽に外で読書できたら嬉しいだろうな、と図書室の外にデッキをつけたり。自分たちの学校に一層の誇りや愛着を持ってもらえるように、昇降口に子どもたちが作ったメッセージタイルを飾ったり。私のアイデアを詰め込んだ学校が出来上がってきました。春には生徒たちの笑顔が見れると思うと、楽しみで仕方ありません。


今後挑戦したいのは、図書館や美術館など。街のシンボルを手掛けてみたいです。チャンスがあればすぐに手を挙げるつもり。そのためにも、社内では時々、面白そうな案件はないかな、と他の人の打ち合わせにも耳を澄ませています(笑)。

当社では一人ひとりの「やってみたい」を尊重してくれるので、次はどんな仕事ができるのか、入社後も設計士としての夢はどんどん広がっています。

※2019年時点のインタビュー内容です。

INTERVIEW 05

目指すは、田辺設計の“卒業生”です。

遠堀 太陽

2014年4月入社。大学卒業後は、什器レイアウトを専門に手がける設計事務所で働く。しかし30歳を機に、元々関心のあった建築設計の世界に飛び込むことを決意。田辺設計へ。実務の傍らで資格勉強にも励み、入社後わずか1年で一級建築設計士試験に合格する。

当社では、“元”同僚や“元”先輩と一緒に仕事をする機会もたくさんあります。田辺設計で経験を積んだあと独立した人や他の設計事務所に転職した人など、多くのOB・OGとはビジネスパートナーの関係にあるからです。一人や二人に限った話ではありません。どこで働いていようが、仲間は仲間。外にいる仲間にも仕事を積極的に依頼することで、そのキャリアを応援しています。

そんな当社の社長はよく、「いつウチの会社を辞めてもいいからね」なんて穏やかな口調で話します。最初聞いたときには一種の嫌味かと驚きましたけど(笑)、今ならその言葉が意味することは分かります。

建築の世界で生きていくなら、田辺設計にとどまることが全てじゃない。自分の将来に必要なら別の会社にいってもいい。独立してもいい。
どんなキャリアを歩むとしても、縁のあった仲間を応援するのが田辺設計なのです。

私自身、建築士としての経験値を上げるため、いつかは外に出たい。将来は独立するのもいいかも…なんて考えています。そう包み隠さず言えるのも、会社が応援してくれるという安心感があるからでしょう。今ここでできることを惜しみなく経験して、次のステージに行くときには、胸を張って“田辺設計の卒業生”を名乗れるようになりたいです。

※2019年時点のインタビュー内容です。

INTERVIEW 06

若手も、社長も。
ここでは全員が良きライバル。

石田 雅巳

大学卒業後、建築設計の世界へ。それから30年以上にわたり、4つの設計事務所とフリーランスを経験。田辺設計には2010年に入社。現在は取締役の肩書も持ちつつ、いち設計士として様々な案件の企画・計画から設計、現場監理まで広く携わる。

設計士としての30年以上のキャリアの中でも、田辺設計での経験は自分にとって特別かもしれません。複数社での勤務経験があるからこそ思うのですが、計画から設計、現場監理まで、プロジェクト全体を一人で担当できる環境はそう多くない。“経験者”とはいえ、入社2~3ヶ月で庁舎の案件一式を任された時には驚きました。

さらにユニークなのは、1つの案件に対して、複数の設計士が企画を出す風土があること。以前、新築の消防署の案件を担当した際にも、皆でそれぞれ企画を持ち寄り、より良いカタチを考えていきました。

結果として、私のアイデアは不採用。当社が考える「いい設計」には、ベテランも新人も関係ないからです。経験や入社年次は重要ではなく、全員が良きライバル。事実、今でも若手から学ぶことも沢山あります。つい先日も、入社2年目社員が手掛けた図面では私の知らない最新資材が使われており、彼を指導する立場にありながら刺激をもらいました。

設計士集団である当社の場合、社長や会長も同志の一人。いち設計士として社員とフラットに意見を交わす光景は日常茶飯事です。そんな刺激的な環境や仲間のおかげで、私は未だにこの仕事に飽きることを知りません。

※2021年時点のインタビュー内容です。